親の言うことに従わなくてもいい
親の言うことは聞くべきだ
親に逆らってはいけない
親には従うべき
だいぶ長い間そう思っていた
祖母の言葉の影響もあったかもしれない
「お父さんお母さんは、あなたのために頑張って働いているのだから、親の言うことは聞くべきよ」
親が働かなければ、私は生きていくことができないし、私のために頑張ってるのに親を悲しませたくないし
親の言うことを聞いていれば、とりあえず間違いないと思っていた
就職するまでずっと、親の意見に沿うように人生を選択していた気がする
今思えば自立とはほど遠い生き方だった
そんな私にとって、夫との結婚は一番の反抗だったかもしれない
初めて夫を紹介した日の夜、親からは「断固反対」の意思表示が送られてきた
こちらもその意思表示に「断固反対」の態度をとった
だって私の人生だから
好きな人と結婚したい
親は「あの人はあなたには合わない」と言ってきた
1年間の膠着状態の末、ようやく結婚までたどり着いた
親の見立てとは反対に、今でも幸せな結婚生活を過ごしている
だけど、親へのどうしようもないモヤモヤ(自分の人生を自分で決めたのに、親に逆らった冷たい娘だとと捉えられているのだろうか)はずっと残っていた
親へのこのモヤモヤが晴れたのは
鴻上尚史さんの著書「親の期待に応えなくていい」を読んでからだ
著書の中で「親を大切にすることと、親の期待に応えることは別」だとありました
親も子も違う人間なんだから
一人一人違う価値観をもっているんだから
親は親の人生を
子どもは子どもの人生を
子どもの幸せは、親ではなく子どもが決める
当たり前のことでした
親と同じ意見じゃなくたっていい
子どもは親の付属物ではないのだから
鴻上さんにそう言ってもらえて、とても心が楽になりました
親の期待には応えられないかもしれないけど、親を大切にできる方法を考えていきたい
近過ぎず、遠過ぎず、適度な距離感で互いを尊重し合える関係を目指していきたいです