親の期待に応えなくていい
「親の期待に応えなくていい」(鴻上尚史)
読みました
読んで本当に良かったです
鴻上さんありがとうございます
心が少し楽になりました
親とぶつかることが悪いことのように思っていた部分が私にもありました
それは日本の同質性(みんなと同じ、みんなと仲良く)の文化の中で無意識のうちにそう思わされていたんですね
親の考えと違う言動をとれば「親に逆らう、親不孝者」なんて言われ…
親も子も違う人間
価値観も好みも違って当たり前
ケンカしてぶつかることだって当たり前
違う人間なんだから
だからコミュニケーションが大切
落としどころを探していく
100点満点じゃなくていい
0(コミュニケーション、考えを伝えることをやめる)じゃなければいい
親の言うとおりにしていれば、親を大切にしていることになるなんておかしいですね
親は一番身近な他者
(他者…受け入れるのは難しいけど受け入れなければいけない人、受け入れたいけど受けいれたくない人)
自分の頭で考え物事を判断していくことで、親は他者度0から他者になっていく
これは健康的に自立していくために必要
「一番よく知っている」と、「役に立つアドバイスができる」は別
何が幸せか不幸かは子どもが決める
親が先回りして決めるものではない
やった後悔よりやらなかった後悔の方がずっと大きい
子どもは他者度0、自立度0からスタートするため、親は守ってくれて愛してくれるという記憶が強く残っている
だから、子どもは親に愛されたい、親を愛したいと思ってしまう
日本には同質性がまだまだ残っているが、人の興味や価値観は多様化している
そこで大切になってくるのはシンパシー(同情)ではなくエンパシー(相手の立場になって考える、共感力)
親は子どもの人生ではなく、自分の人生を変えるべき
失敗かどうかは子どもが決めることで親が決めることではない
自分の人生を充実させることが、子どもの人生を幸福にすることだと気づけない親がいる
日本人は世間の人(自分と関係のある人たち)とは話せるけど、社会の人(自分と関係のない人たち)と話すのは苦手
江戸時代の村単位での生活スタイルの意識がいまだに残っている
個人よりも集団を大切にする
同質性が強まり、同調圧力も強まる
家族が世間になっている
子どもが一人の人間ではなく、親の付属物だと思われている
だから、親の言葉に反すると、大切なまとまりを壊している罪悪感を感じてしまう
しかし、社会に出れば一人一人が個人として生きていかなければならない
時代は多様性に向かって進んでいる
昔の大企業のような世間システムはない
自分の人生は自分で決める
シンプルで当たり前のこと
自分の幸せは自分が決める
親の毒牙に心が揺らいだ時は、この言葉を思い出して胸をはって生きていきたいです